先天的な股関節の問題を抱えながらも順調なマタニティライフを送ることが出来たケース
こんにちは、ボディケア整体荻窪ラボの三橋です。
妊娠もしくは出産されて、これから産後ケアや産後の骨盤矯正を検討されている方々へ。
当院における様々な不調やトラブルからの改善例を紹介させて頂くことで、整体院選びにあたって少しでも参考になって頂ければ幸いかと思います。
そんな産前産後ケアの専門整体院であるボディケア整体荻窪ラボでの症例報告。
今回は、右の股関節に先天的な問題を抱えながら、出産後数か月のタイミングで来院されたTさんのケースについてです。
出産後数か月で来院されたTさんが抱えていた、腰痛と膝の痛み、股関節の不調
出産後数か月のタイミングで当院の産後の骨盤矯正コースに来院されたTさん。
日々繰り返す抱っこによるによる肩こり、腰痛はもちろんのこと、出産後に悪化してしまった右の股関節付け根付近の痛みに加えて、膝の痛みも抱えてしまっている状態でした。
さらに詳しくお話を伺ってみると、右の股関節については軽度ではあるものの、もともと先天的な問題(形成不全)があるせいで、妊娠前から多少の不調を感じながら生活を送っていたのだそう。
それが妊娠されたことで状態が悪化していき、出産後はそれこそ「右の股関節が外れそうな」感覚をおぼえるまでに状態が悪化してしまったのだとか。
女性に多く見られる“生まれつき”の股関節の問題について
果たして、Tさんのような股関節に先天的な問題を抱えてしまっているような方というのは、特殊なケースであるのでしょうか?
実は、そう珍しいことではなく、自分の経験上、産後の骨盤矯正コースに通われているクライアントさんが20人いらっしゃったら、症状の程度の差こそあれ、だいたい一人くらいは、そういった方が存在するものなのです。
これについてはクライアントさんからの申告がなくても、実際に左右の股関節の可動域(柔軟性)の差を見れば、こちらもある程度分かります。
例えば、街中で比較的若い女性が杖を突いて歩いている姿を見ることは、そう珍しいことではないかと思います。
おそらくは、こういった方々の多くが多少の股関節の問題を抱えて生活されているはずなのです。
生まれつきの股関節の問題については、そもそも性差があって女性に多いのが特徴で、遺伝的な原因と並んで出産時や発育過程での問題に原因があることも多いこともよく知られています。
つまり、後天的な問題に原因を持つケースが多いということ。
だから現在では、いがっくの進歩と正しい情報の普及によって、昔に比べて格段に股関節に問題を抱える女性の数が減っているのも、また事実であるのです。
産後ケアと並行して股関節の問題も対処することに
さて、ここでTさんの話に戻ります。
Tさんの場合、右の股関節の問題については、先に言ってしまうと完全な回復は望めません。
こういった場合、現実的には上手く症状をコントロールしていくより他ないのです。
ただ、股関節のコンディションが悪いまま放置してしまうと股関節の劣化がどんどん進んでしまい、将来的には杖を突くことになる可能性も含めて、先々の生活のQOLを左右することになりかねません。
そこでカギとなるのは、股関節を支える主要な筋肉を状態が悪いまま放置しないということ。
つまり、Tさんの場合、産後ケアと並行して右の股関節の問題をフォローしなければならないのです。
右股関節の状態が劇的に改善
ところで、当院の産後の骨盤矯正コースのそもそものコンセプトは、“体幹バランス”の回復。
妊娠出産によって一度崩れてしまった筋肉の“調和”を修復することによって、全身の筋肉のパフォーマンスを回復させ、様々な出産後の不調を原因からアプローチしていくという訳です。
具体的には、“腹圧”の回復とインナーマッスルの機能回復を目指していくメソッド。
だからTさんの場合、当院に限っては右股関節に関して特別な施術を追加しなくとも、理論上は回復が見込めるということになります。
実際にTさんの右股関節は順調な回復を見せ、育児の只中にありながら、むしろ妊娠前よりも良好な状態にまで回復していきました。
ちなみに専門的なことを言ってしまうと、Tさんの場合はいわゆる“背骨のS字のカーブ”に問題があり、おそらく妊娠前から平坦な背中を特徴とするフラットバックとよばれる姿勢的傾向があったよう。
一般的にフラットバックの状態にある方は、“体幹”の力が上手く利用できないことにより、股関節が硬くなってしまう傾向があります。
つまりTさんの右股関節の問題については、“体幹バランス”が回復させることでフラットバックの傾向が緩和されてしまえば、日常生活にほとんど支障をきたさなくなるほど軽度のものだったということになります。
第2子妊娠により産後ケアからマタニティ整体へと移行
そしてTさん、後に第2子を妊娠。
それまでは産後の骨盤矯正コースに月に1回ほどの頻度でメンテナンスとして通われていたのですが、そのままマタニティ整体コースへと移行。
もちろん今度は、妊娠中でありながらも、再び右の股関節に問題を抱えることなくコンディションの維持が可能に。
ご本人が仰るには、第2子妊娠の方が圧倒的にコンディションが良いのだそう。
それもそのはずで、当院のマタニティ整体コースは、産後の骨盤矯正コースとほぼ同じアプローチで施術できるメソッドであるから。
たとえ妊娠中であっても、クライアントさんが抱えている不調をきちんと原因の部分から解決させることが可能であるのです。
Tさんは、その後、最高の形で“二回目の”産後のスタートラインに立てたことは言うまでもありません。